2018/09/18 目標が意味をなすまでに バドミントンと自制心

毎週のように試合や遠征、練習三昧。昨年もこの時期は2か月以上、ほぼ休みなく練習やら遠征やらに参加し、10月にどっと疲れが出てしまいました。今年は、多くの手助けもあるので、少しサボっております。

とはいえ、そんな時には、仕事が慌ただしく、なかなか自由な時間を確保できないなと感じます。ジュニアのホームページの更新も山積みで、記憶が薄れる前に何とかしないといけないなと感じています。

さて、前回の更新の後、東京都では全国小学生大会の予選が行われました。今年は東京都開催なので関東大会を経ず出場できるとあって、うちのジュニアも質だけでなく量でも、「全国へ行く」と盛り上がりました。

うちの三男坊も無事予選を突破し全国へと駒を進める事が出来ました。親としてもジュニアに携わるものとしても、ホッとしました。とりあえず先の目標が高い所で設定できます。普通の感覚であればですが・・・

実は、上達はしているけれども試合で勝てない。そんなうちの三男坊がおります。技術的にも体力的にも不足しているものがあるとはいえ、ここまで勝負弱いのは、どこに課題があるのか?そんな事を最近よく考えるようになりました。

運動も勉強もそれなりに出来る子であるため、怒られる事はあまりないはずなのですが、彼はいつも怒られます。どんな事で怒られるのかを整理すると、「準備」「片付け」といったところです。 とくに、準備という面がおろそかで、明日の準備、練習の、試合の準備など先を見越して今何を優先しておかなくてはいけないのか?という面です。今、やりたい事を最優先してしまうため、ギリギリになってあれがないこれがないと騒ぎ出す。

準備や片付けが出来ないわけではなく、取り掛かりが遅いのです。バドミントンの試合でも、今は我慢というところで、我慢する様子も無く、やりたいことを先にやってしまい失点する。「今それ必要かい?」と思う事が多いのです。出来ないわけではないのにです。

1分後にどうなりたいのか?5分後にどうなりたいのか?こういった直近の未来から逆算して「今」を使えないのです。こんなわけですから、目標を掲げたところで、それが強く意識された生活になる事もありません。

目標設定はとても重要と一般的に言われますが、未来からの逆算という経験値の低い子にとっては、掲げるだけの目標になってしまうのかなと感じます。マシュマロテストという書籍で発表された内容でいうと「今、マシュマロを1個もらうか?我慢して10分後に2個もらうか?」このテストで前者を選んでしまう子のままなのです。

「今を楽しむ」これもとても大切な要素ではあるのですが、努力が必要な世界では、そればかりでは、例え基礎の能力値が高いとしても、努力した者にどんどん差を広げられてしまいます。

今我慢をして未来をより良くする。より良い未来を得るために、今を未来の始発点にする。こんな訓練を息子には必要なんだなと感じます。大人になり問題を起こす人の多くは、努力の出来ない人であったり、我慢の出来ない人であったり、すぐに感情に左右されてしまう人であったりと、いわゆる自制心の育っていない人です。

バドミントンを通じて、勉強を通じて、ぐっと我慢し努力できる人になってもらいたいなと思います。まずは1分後、それから5分後、そして10分後からの逆算し、今の行動で未来を変える。こんな小さな課題をもって成功体験を経験させていこうと思います。

12月の全国大会、それまでに「自ら努力する人」にどこまで成長するかはわかりませんが、運動でも勉強でも成績を左右するものでもありますので、時間をかけてフォローアップしていきたいと思います。今を楽しむだけの生活から、わくわくする未来につながる今を楽しむ生活へ。自制心ある大人の階段を一歩一歩昇ってもらいます。

将棋でもしながら、こうすれば展開が良くなり、こうすれば展開は悪くなる、と、今と未来をつなぐ遊びをしながら、息抜きしつつ苦い経験もさせながら自制心をみにつけさせてあげようと思います。未来は自分で描いてもらいます。親の望む未来が強すぎたのかもしれません。反省しています。

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