2018/02/16 相手コートの観察力 バドミントンと目と耳

今年もインフルエンザが我が家にもやって来てしまいました。三男坊が現在、回復を待っています。今週末、来週末と試合があるので、体力の回復がどこまでいけるかと少々不安な日々です。

本人は熱も下がり、元気がありあまって、自宅にあるトレーニングバイクに乗って体力が落ちないようにと自らトレーニングをしているようです。ダブルスはパートナーにも迷惑をかけることになるので、珍しく自主的に動いてくれています。

さて、息子はいない中でしたが水曜日の特訓DAYに顔を出し、初試合の子や最後の試合となる6年生に今までの練習の確認を行ってきました。 過去に何度もコーチから言われていた事であっても、やはり忘れてしまっている事が多いなと感じました。サーブやフットワーク、さらには打ったあとの準備などです。

特に、サーブのレベルがお世辞にも良いとは言えない子が多く、そこに時間を費やしました。自分が打たれると嫌なサーブってどんなサーブなのか?なぜ嫌だと思うのか?と問いかけながら練習してもらいました。

高学年の子になると、嫌な理由もしっかり言える子が多かったですが、それでも打つまでの事しか考えていないようでした。高いサーブが打たれれば、上を向かざるを得ません。低く速いサーブが来れば大急ぎで打つ準備をしないといけません。つまりいずれも相手の様子をしっかり見れない事につながります。

相手はコートのどこにいるのか?前寄りなのか後寄りなのか?右寄りなのか左寄りなのか?フォアで構えているのかバックで構えているのか?ラケットを上げているのか下げているのか?等々。

相手の様子をみないまま、自分の打ちたいショットを打って勝てるのはレベル差がはっきりしている時だけです。サーブの時でさえ、相手の様子をしっかり見ようとしないわけですから、ラリー中は、ほぼ感覚だけでコースやショットを選択してしまいます。

相手がそこにいるのに、打って下さいとリターンする。強いショットでなくても、そこに落とせば空いてるのに強打しアウトやネットにかけてしまう。判断ミスによる失点が減らない理由の一つに、相手コートを見ていないがあげられます。 相手コートを見ていない子が、自分のコートに気を配れるわけもなく、オープンコートを作らないという動きも当然として出来ません。

なかなかシングルスで結果が出ないのも、バドミントンの定跡部分のレベルが低いからです。ダブルスの定跡は身についていますが、シングルスではまだまだ及第点にも達していません。

1.どんな時でもミスショットにならないようにと、しっかり足をいれて、シャトルを見てヒットする。

2.打ったシャトルを目で追う暇があったら、相手の位置と体勢を確認し、自分もそれに合わせてポジショニングを修正し、次の準備をする。

3.オープンコートをその都度見つけて配給し、相手のミスを誘発する。オープンコートが狭かったり無い場合なら強打でミスを誘発する。

4.甘い球が返ってきたらそこで初めてノータッチを狙う。

何を見てバドミントンをしているのか?これが勝敗の分かれ道になります。ヒットの瞬間にシャトルから目が離れていれば、ミスも増えます。打ったあともシャトルを見続ければ、相手の動きに対する準備が遅れます。相手のオープンコートに気が付けなければ、ラリーの優勢も簡単に逆転されてしまいます。自分のコートのオープンスペースをケアできていなければ、簡単にノータッチを取られてしまいます。

個々の課題の克服である程度は、勝てそうな雰囲気は生まれますが、あくまでも自己中心のバドミントンでしかありません。バドミントンは相手との戦いです。相手を見る目が育っていない人は勝つのが難しいスポーツです。 もちろんこんな事を伝えたところで、自己中心的な時期ですから、しっかり聞く耳さえありません。見る目。聞く耳。こういった部分の成長が大前提にあるのがもどかしいです。

バドミントン旅行が出来る宿