2018/01/29 リスタート体勢作り バドミントンとリズム

寒さは増すばかり、先日の雪もまだところどころに残っている中での体育館での練習。凍えながらも練習に励む子供たちの情熱無しでは、サポートするこちらは凍り付いてしまいますね。熱をもって練習に取り組んでくれる姿の大切さを感じます。

さて、昨日は外部への練習試合にうちのジュニアから10名の選抜メンバーが参加してきました。ひとり7試合も出来た事もあり、どの子も疲れ果てた事でしょう。人数の多い今のジュニアの練習の中では、こういう経験値を沢山詰める練習試合はとてもありがたいものです。トーナメント戦だと負ければ終わりで、経験値の蓄積には若干物足りないものがありますからね。

私も多くの子の多くの試合を凍えながらも観察できました。勝てそうなレベルにある子が、勝ちきれないことの原因。精神的な課題はもちろんありますが、その精神を支える技術部分、体力部分の課題の中で、この日はフットワークの課題が一番目につきました。

対外試合ですから、相手の情報は無いに等しいのが普通です。普段、メンバー同士の試合練習では、ほぼほぼ予測できるものが飛んできますから、特別な意識をもたなくても対応が間に合うことが多いです。シングルスでもダブルスでも同様です。

うちのジュニアのダブルスの結果が良いのも、相手が慣れていない形のラリーになる事が多いからです。攻撃的なダブルス。しっかりラリーを作って勝ちに行くダブルスの練習をしているクラブは、どこからでも攻めに転じる形は、一瞬対応に遅れてしまいます。

ボロボロで噛合わないうちの三男坊たちのダブルスであっても、初対戦の相手にとってはやりにくいためか、うちのジュニアの中ではなんて事の無いラリーで失点を重ねていました。ジュニアのメンバー同士の試合なら通用しないものが通用してしまう感じでした。

一方、シングルスにおいては、この逆の形を良く見かけました。うちのジュニアのメンバーがアタフタする形の方が多かったです。初対戦の相手のリズムと、普段のラリーリズムとのズレ。後ろから打った後、2,3歩戻る間に、相手のショットが先に打たれて、体勢の悪い形になる形をよく見かけました。

打ったら構える。ダブルスでは打ったら構えるで良いのですが、シングルスでは、戻って構えますから、戻るというプロセスのリズムがのんびりしすぎていると、構えが間に合わず、ひ弱なフットワークになってしまいます。

うちの三男坊などは、構えるプロセスを作る前に、左右に前後に振られていました。それでも頑張ってコート内を動いてラリーをしていましたが、打った後の戻りのスピードアップとパワーポジションを作る構えのリズムアップを行えば、ここまで走らされる事も無いのになと感じました。

「打つ」「戻る」「構える」のリスタートのリズムの遅さは、他の子も同様でした。相手よりも背の大きい場合なら、リズムが遅くても通用はしますが、いかんせん、ちびが多いので、リスタートリズムの遅さはそのまま苦戦する流れになってしまいます。

「打つ」「戻る」「構える」。サーブでも、スマッシュでも、クリアでも、ヘアピンでもどんなショットでも同じです。構えてから打ちにいくスピードはどの子も持っているだけに、もったいないなと感じました。

リスタートするための準備スピードの向上、これがフットワークの課題にあるなと感じます。スピードもパワーもそうですが、動ける形が準備されていてはじめて活きてくるものです。シャトルを打つ瞬間に余裕がない。余裕はスピードだけで作れるものではない事を再確認できた一日でした。

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