2018/01/17 スマッシュを強く鋭く早くする盲点 バドミントンと視線の流し方

うちの三男坊も含めリアコートのパワー不足に悩む子が多いので、小学生でもがっつりスマッシュが打てる子との違いを、体格うんぬんを抜きにして観察してみました。体が大きい子はパワーがあるからスマッシュも早いというだけでは、どうもしっくりこない面もありまして。。

体が大きいと上から打てる。だからスマッシュも鋭く強く打てる。では、体の小さな子でも上から打てれば良い。それだけの事なのですが、スマッシュを打とうとしても、やはりネットの高さを意識してしまいます。

それでもスマッシュを打てる子もいる中で、スマッシュに力の無い子との違いは何なのかと観察すると、ある動作の違いを2つほど見つけました。

1つ目はアゴの動かし方です。背の低い子は、上がってきたシャトルを目で追う際に、自然とアゴが上へとあがってしまいます。ごくごく自然な動作なのですが、背が大きい子であれば、このアゴの上への動きが、少なくて済みます。アゴが上がれば体重は自然と後方に残りやすくなり前への推進力が奪われます。

いかにしてアゴの上への動きを抑制して、前への推進力を維持するか?ここにポイントがある。まぁ、よく言われることではありますので、意識したいものではあるのですが、背の小さい子にとっては難しい面もあるかなと思います。

そこで、2つ目のある動作を意識的に変更することで、アゴの動きを変化させることが出来るのだなとスマッシャーを観察したり、ネット動画でプロレベルの人のスマッシュを見て気が付きました。

それは視線の流し方にあります。シャトルを追う際に、両目のどちらも上へと向けるのではなく、片目のみを上にあげる感じにします。右利きであれば、シャトルが上がってきたら、頭を斜め傾け、視線を斜め上へと動かすようにシャトルを追います。

両目を真上に上げるとアゴがあがりますが、斜めに視線を動かし首をひねるように頭を動かすとあごは上がらず、シャトルもしっかり追えます。 さらには、この頭の傾き、視線の斜め上方への動きに合わせて、ラケットをもつ方の肩も上がります。肩の位置が高い位置にありますから、より上からシャトルを叩けることになり、強いスマッシュへとつながります。首のひねりのパワーもプラスされ、頭の重さまでもスマッシュ力へとプラスされます。

シャトルを片目で斜めに追う。最初はヒット感覚がずれて当たらないなんてこともあるかもしれませんが、リアコートでのパワー不足を感じたのであれば、筋力や背丈に頼らずとも、あこがれのスマッシャーになるための第一歩をこれで踏み出せます。

視線の流し方ひとつで、首のひねりの力もプラスされ、肩位置もあがり、上からより叩きやすくなる。私も背が大きくないので、コートの四隅それぞれで、どんな視線の流し方が、より安定し強いショットにつながるのか研究しつつ練習を重ねていきたいなと思います。

バドミントン旅行が出来る宿