2017/12/25 有効ヒットポイント範囲 バドミントンと上達スピード

広島の全国大会にて3ペアとその家族、そしてコーチ陣が躍動している中、土曜日に長男坊の中学の練習に顔出してきました。顧問の先生から三男坊も連れてきてと言われていたこともあり、親子3人で中学の練習に参加してきました。

バドミントン歴は三男坊が一番長いので、顧問の先生から「お手本」として扱われていました。嬉しそうでしたね。そんな小学生と戦ってみたいと中学軍団が、三男坊と試合をして互いに刺激を与えていました。高校生も合同の練習だったので私は高校生の方にも顔を出し汗をかいてきました。

日曜日には次男坊のポニースクールのマラソン大会で、皇居の周りを家族4人で走ってきました。三男坊のお供に私はついて走ったのですが・・・二日酔いもあり5kmコースで三男坊に2秒差で負けてしまいました。悔しい思いもありましたが、しっかり走れるようになったものだとうれしく感じました。

自分自身の肺活量や筋力の低下を痛感した中で、昨日今日と体が悲鳴をあげています。今日と明日は、全国大会のネットライブをチラチラみながらお仕事と体の回復に努めます。

さて、2か月弱ぶりの中学の練習への参加だったのですが、うちのジュニアの子と比べると伸びは緩やかではあるものの、それなりに上達しているなと感じました。そんな中で、練習参加した当初に感じていた「もう少し練習すればここはクリアできるかな?」と見守っていた部分があったのですが、改善されずやはりジュニアとの練習の質の差を感じました。

クリアやスマッシュにおいては、ヒットポイントを多くの子が意識出来ている中で、ヘアピンやロブなどのネット下からとなるショットのヒットポイント意識がなされていない。通常、練習を繰り返す中で、どこで打てば良いリターンが出来るのかを感じ取っていくものなのですが、ひざ下でロブを打ったり、腰の高さでヘアピンを打ったりと、よりよいヒットポイント探しをしていない感じを受けました。

安定し、強く鋭くショットを打てるヒットポイントの範囲は、ヘアピンであれば、目の高さから胸の高さの範囲。ロブであれば胸の高さから腰の高さの範囲となります。腰より低い位置でロブをあげようとすると手首の力に頼らざるを得ません。そのため経験値の高い選手は、腰を沈み込ませて、低い体勢に腰の位置を持っていきそこからロブを繰り出します。

最後の一歩を大きく足を開き、膝の高さくらいまで腰を落とす姿がそれに当たります。ヒットポイントという視点から直感的に逆算し、足のふみだし距離を調整しています。練習では「大きく足を出そう」と言われてもなぜ出す方が良いのかの論理的説明部分になります。「上手い人でも出してない時があるのはなぜ?」と言われた場合には、有効ヒットポイント範囲という視点さえもっていれば腰の高さという一言で矛盾は生じません。

ヒットポイント範囲は個人の骨格にも左右もされ個人差はあるものの、その範囲が極端に狭かったり、範囲が広すぎたりすれば、ミスの発生が極端に増えてしまいます。この範囲ならプッシュ、この範囲ならドライブ、この範囲ならヘアピン、この範囲ならロブと、切り替え上手になれる練習も初心者は特に意識して欲しいなと思います。

強いショットを選択しミスが多い子は、有効ヒットポイント範囲の認識がずれている事も多いです。強いショットは有効ヒットポイント範囲は狭くなる。緩いショットは有効ヒットポイントは広くなります。フットワークとの結びつきも強いので、動きながらこの有効ヒットポイント範囲の再調整をしていって欲しいなと思います。

いずれにしても「少しでもより良いショットを打ちたい!」との意識なしには、上達は緩やかになってしまいます。「練習量」を増やせば上手くはなります。しかし、上達スピードは「練習の質」に左右される事を忘れてはいけませんね。

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