2017/11/28 渋滞を引起すもの バドミントンと準備レベル

40人を超える大人数での練習。場所の確保が出来ない時には、3面体育館でこの人数が練習に励んでいます。コーチも効率的に練習量を確保できるように回転率の高い練習を組んでくれています。それでも、特定の子は、そこに渋滞を引き起こしてしまいます。

どの子もバドミントンの可能性はこれからという時期ではありますが、「この子なかなか伸びないな」と感じる子が、渋滞を作ってしまう傾向にあります。同じ練習をしていても、本人の回転率(稼働率)が悪いために、プラスαの運動が行われないので、練習したことだけしか伸びない。こんな印象です。

また、回転率(稼働率)の悪い子は、ダブルスをやらせるとその能力を発揮出来ない事が多いです。テンポの早い展開に、ついていけない。打ったショットだけみれば、他の子と変わらないレベルであっても、打った後に動ける体勢を整える意識が極端に低い。こんな感じにあります。

単純に「打ったら次」の意識を高めれば治る子も多いのですが、その子達は今までにもさんざんその指導を受けてきています。となると、問題は打った後ではなく、それ以前にあるのかなと思いその子たちを見ていました。

観察を続けると、その子達は、単純に良い体勢で打つ努力をしていない事がわかりました。届けば良い。打てれば良い。打ったショットが良ければ良い。といった感じです。その子達は、打ったシャトルを眺めている事も多いのも特徴です。苦しい体勢で打つ事が多いので、どうしてもシャトルが気になってしまうのでしょう。

「打ったら次、打ったら次」と口を酸っぱく言っても、この子達にはその意味が漠然としたものになっているのでしょう。同じように「試合の準備をしろ」と言われた場合でも、「良い状態で試合に挑む」こういう意識は低いのでしょう。何も準備せずにただただ挑むわけですから経験の蓄積も悪くなります。

伸びないなと感じる子は、回転率が悪い。なぜ悪くなるのかといえば、より良い準備に対する意識が低いからなのだなと感じました。少しでも良い体勢で、少しでも良いポイントで、少しでも良い精神状態でと、繊細な意識の下で練習に取り組んで欲しいなと思います。

バドミントンだけにとどまらず勉強面でも似たような傾向で取り組んでいるなら、成績はまずあがりません。バドミントン以上に将来の事が心配になってきてしまいますので、今後のジュニアの練習の中で、準備レベルの意識改革が進んでいくよう少しずつ取り組んであげようと思います。

バドミントン旅行が出来る宿