2017/11/24 習得練習のベクトル バドミントンと脳内連鎖

何かと雑務に追われ練習メモは追加できていませんでしたが、日々、ジュニアの練習は続いています。12月に入ると、低学年オープン、東京都シングルス、全国小学生大会と立て続けの試合期間となるわけですが、体調管理を忘れず良いパフォーマンスを発揮できるように準備をして欲しいなと思います。

さて、水曜特訓では先週に引き続き、肩ー肘ー手首の運動連鎖の練習をしました。前回も参加した子は、徐々にコツをつかんできたようで、ラリー中にも自然と運動連鎖ができている瞬間がポツリポツリと見受けられるようになってきました。

どの程度、肩や肘を動かせば安定してラケットが振れるのか?この状況判断が難しいようです。何かを変えようとするときに、方法としては大きくガラッと変える方法と、小さく少しずつ変える方法と、練習への取り組みには二つの方向性がありますが、子供たちは「先に○○を動かせ」と言われると大きく動かすことからスタートしてしまう習性があることがわかりました。

大きく動かした方が、自分でも変化している事がすぐにわかるからでしょう。しかし、今までとのギャップを埋めるだけの力は持ち合わせていないため、うまくいかずに迷いがうまれてきてしまうようです。伝える側が、「大から小へ」なのか、「小から大へ」なのか、どちらのベクトル(方向性)をもって変化させていくのか?ここを示してあげないといけないのだなと感じました。

どうしても教える側は、変化の最終形態だけを見てしまい、あーだこーだとゴールの理想ベースで指導してしまう傾向にありますが、習得までにはステップがあり、すぐには出来ない面もあることを忘れてはいけないだなと感じさせられました。

また、言われたことはやっているのに、うまくいかない。こんな子も多く出てくるのですが、子供はその場で言われたことは意識できますが、過去に言われたこと、学んだことを忘れてしまっています。

情報を整理する能力が低いのですから致し方ないのでしょうが、「今から○○を教えるけど、今まで学んで来た事を忘れるとうまくいかないよ。うまくいかない時は、過去の練習も思い出しながら練習してごらん」のような過去を振り返る時間を与えてあげるのも必要なのでしょう。

学ぶ情報はどんどん増える一方です。整理する時間がなければ、頭の中はごみ屋敷。何かを探そうとしても見つけられない状態になってしまいます。学んで練習してを繰り返す中で、新しいことを学ぶ前には、整理整頓する時間をとってあげたいものです。

ノートにメモをとらずとも、頭の中のノートを整理する能力は、バドミントンに限らず、今後生きていく中で重要なものですからね。過去と現在と未来の脳内連鎖。運動連鎖も大切ですが、頭の中もまた大切なものです。

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