2017/11/16 肩と肘と手首の運動連鎖 バドミントンと初動トレーニング

昨日は水曜特訓DAYでした。体育館の都合で、数か月ぶりに再開されましたが、新たに加入した子も含め沢山のジュニアの子供たちが練習に参加してくれました。アップの際には、いつもはおとなしめの3年女子が「私がやる」と音頭をとって夜錬でやっている内容を支持出ししながら進めてくれるなど、普段とは違った面も垣間見ることが出来ました。環境が変われば、積極性が表に出てくる子もいるんだよなと改めて感じる事が出来ました。

さて、練習の方ですが、運動の基礎能力がまだまだの子が多いメンバー構成だったので、ボール投げをさせてみました。肩や肘をうまく使えるようになるための特訓です。ラケットを担いでしまう癖のある子は、ボールを投げる時も肩があがらないので、肩をあげる事を意識してボールを投げてもらいました。上半身の初動トレーニングです。

また、肘を横に動かす動作も、ボールを胸の前で構え、そこから横にボールを動かし前に投げる事もやってもらいました。こちらもフォア側の初動トレーニングの一環なのですが、腕を後ろに無駄に引きすぎる癖がある子は最初は苦労していました。

ボール投げで感覚をつかんでもらったあとに、今度はラケットを手にし実際にシャトルを同じことを意識して打ってもらったのですが、ラケットをもった瞬間、ラケットを担ぐ癖や、後ろに余計に引きすぎる癖がまた現われてしまいました。反復練習の中で徐々に感覚がつかめては来たようですが、まだまだ練習が必要だなと感じました。

夜錬にも参加している子達には、プッシュやラケットを立てて入るヘアピンの際に、先に肩をあげる意識を強めて練習してもらいました。「まず肩をあげる。そこから振り出す」と初動を変えただけなのですが、ネットにかける頻度が減る事が実感できたようです。

試合練習の時には、またいつも通りになっている子が多かったので、こちらも反復練習あるのみです。ダブルス界の新星でもあるインドネシアのスカムルジョ選手の前衛がひときは早く感じるのも彼の肩の初動スピードに注目すると他のトップレベルの選手のそれとも違いを感じる事が出来ます。

初動トレーニングはまだまだバドミントン界では、本格的に導入されていない分野ではありますが、野球やバスケットボールなどの世界のプロスポーツ界では標準のトレーニングになってきています。

災害時には初動対応の遅れが結果に影響を大きな及ぼす事は統計的にも立証されているように、スポーツにおいても初動が結果に大きな違いを生んでしまいます。肩が動けば肘が動き、肘が動けば手首が動く。運動連鎖は逆からは発動しないのです。

週一回の水曜特訓ではありますが、しばらく初動トレーニングを意識した遊びを取り入れていこうかなと思います。久々の水曜特訓で、またいろいろと子供たちから刺激をもらえました。こちらとしては課題は増える一方ですが、それが楽しいです。

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