2017/09/20 前足と後ろ足の関係 バドミントンと重心

今日は、相手のカットやロブに対して一見、前足は出ているのに、シャトルを捕えることが出来ない子。「足を出せ」と言われて出しているのに、出しても届かない。届いたとしてもタイミングが悪くヒットしない。こんな子の動作について特徴的な部分を家で遊びながらフットワークをしていた息子から発見したのでそれをメモしておきます。息子本人が興味をもったら教えてあげようと思います。

前足は出ている。しかし、後ろ足が伸びていない。その為、感覚的には届くはずなのに、届かない。もしくは重心が後ろに残ったままなので、体が沈まずあごが上がり気味になりヒットミスをする。こんな特徴があります。うちの三男坊のシングルスでも良く見かけます。

すんなり足が出てヒット出来ている時は、頭から背骨、後ろ脚と一直線に伸びていますが、若干対応が遅れた時などに、リアクションステップを踏めずに、前足とラケットだけ先行で動いてしまうために、起こるようです。

逆を取られた時や、対応が遅れ時に、足の着地位置を瞬間的に小刻みに修正してから、動き出せば良いのですが、頭の下に重心が無いまま動き出すため、前足が出なかったり、出たとしても後ろ重心のままとになっています。

足を左右に両開きで構えようが、軽く前後に開こうが、重心はいつでも頭の下にする。初動の際に、たった半歩の微調整が「足出し」に影響を与え、後ろ足の伸びにつながってくる。前足は延ばすというより、後ろ足から頭までが一直線に斜めになれば、体がバランスを勝手にとるため前足が伸びる。意識して前足で伸ばせるのは、膝より下の部分だけ。こんな風になれたらなと思います。(後ろ足の膝は、一直線ではなく軽く曲げた状態でもよい。あくまでも足首から背骨、頭が一直線上にあるイメージ)

ホームポジションでリアクションステップがしっかりとれるようなスムーズな予測の範囲内の動作の時は最後の一歩のところだけ一直線を意識すれば良いとして、予測から若干外れた時は初動の半歩の重心移動をまずは行い、その上で、最後の一歩の時に、後ろ足から頭までを斜め直線にする。頭を下げすぎる事もこれで同時に修正できます。

「前足を出せ」と言われてもうまくいかない子には、「頭から後ろ足を一直線にしよう」のように、他の部分に目をむけてあげる。言われた部分しか意識出来ないのがジュニアの場合は普通の事ですので、前と後ろという両方の視点で全体像を持って指導すると良いのでしょうね。

一瞬の動きの中での事なので、教える側もなかなか気が付きにくいのがこういったピンポイント部分の課題なのでしょう。私も小さく観つつも大きな視点を忘れないようにしていきます。部分だけにとらわれても良い事はないですからね。

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