2017/03/28 最後の砦は握力 バドミントンと疲労

合宿の時の話で、書き忘れていたことがありました。合宿ですから、一日中バドミントンをします。走ったり飛んだりと体のあらゆるところに疲労が溜まってきます。そんな中、ミスが格段に増える子とそうでない子がいる事がくっきりわかれてくるように感じました。

最初は、単に足腰や目の疲れの問題なのかなと思っていたのですが、どうもそれだけではないように感じ、じっくり子供たちのいつもと何が違ってきているのか?を観察してみました。苦しくても強く返せる子とそうでない子の普段の動きを比べて、ある事が大きく違ってきている事がわかりました。

自分も疲れてくると、真っ先におかしくなる部位なので、それが子供たちにも同じように出て来ていました。握力の問題です。明らかに後半になるとヘッドが走らなくなりミスが増える。打ち方をみても、握りが浅くなりシャトルを抑えきれていませんでした。サーブのコントロールから、カットやヘアピンの精度、レシーブコントロールなどが一番影響をうけてミスを生んでいるように感じました。

たまたま隣にいた息子の同級生の母親に、ヒアリングしてみると、「実はまったく握力が無いんです」と、私が感じた握力の問題があることがわかりました。家でも積極的にトレーニングをしている子なのですが、握力については、まったくやっていないとの事でした。「だから抑えが利かなくなっているのかも!確かにグイってやれてないですね。合宿から帰ったら伝えてみます」と感謝されてしまいました。

母親もバドミントンのTOPアスリートなので、握力の問題をすぐに理解してくれたので、私としても自分の感じた握力部分の違和感に核心がもてました。普段の子供たちをみていても、固いドアノブは回せないとか、雑巾を絞れないとか、そんなこともできないの?と冗談半分に思っていた事が、実は冗談では済まないものであったのです。

うちの三男坊にしても握力はあるようには思えません。ファイナルゲームをよく落とす子を思い浮かべてみると、ほぼ全員が握力の問題を抱えているような普段の姿が浮かんできました。そして最後には勝ちきる子は、握力があるよなとも。苦しい時にも、しっかりラケットを振り切れる最後の砦、それが握力なのでしょう。

うちのジュニアではあまり握力系のトレーニングはしていないので、水曜日の特訓が始まり次第、遊び感覚で握力がアップする運動を取り入れてあげようと思います。単に握力の筋力アップではなく持続性の方を中心に、指回し体操やじゃんけん総当たり大会などが良いのかなと思っています。どれが飽きずに長くできるのか?子供たちで実験してみようと思います。

単に、肘から先のみでシャトルの連続打撃100発でも良いのでしょうが、子供の肘に負担がかかりすぎるのも怖いので、まずは手首と肘がびっくりしないように基礎的なトレーニングからスタートしてみます。握力のある大人らなら、シャトル手首打ち100連発で握力強化が早いです。ただし、握力に頼りすぎた打ち方は関節を痛めやすいので注意も必要です。あくまでも今までの力を維持できる時間を伸ばすことを目的にトレーニングです。

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