2017/02/14 チョコより好奇心が嬉しい バドミントンと効率

土日のジュニアの練習が、人数が増えたこともあり、上級生と下級生とにわかれての練習を行いました。上級生はもっぱらトレーニング、下級生は基礎の確認をじっくり行いました。 下級生ですからまだまだ理解力や実現力は高くありませんが、新しい事に挑戦するような感じで、意欲的に練習をしていました。羽を沢山打ちたいけど、「教えてもらう事」も求めていたんだなと感じました。

もちろん教え方が上手だったのもあると思います。単に「あーしろ、こーしろ」ではなく、子供たちが体感しながら考え、その場で相談しながら成長できる、所謂「アクティブラーニング」形式だったからです。

教える側は、一方的に伝えて、その練習をがんがんやる。これが楽で簡単で効率的で、教えた満足感が一番得られますが、教えられる側は、やらされた感や回数にばかり意識が行きがちです。

アクティブラーニングの形では、時間がゆっくり進み、ガシガシ練習が当然と思っている人にとっては、非効率で「見ていられないもの」にみえてしまい、ついつい口出しをしてしまいます。体育会系出身の人はまさにこれが多いです。

それでも、子供たちの成長面で考えると、双方に良い面があります。ガシガシ系なら、単純に条件反射で強くなれます。体が覚え込みます。体力も筋力もアップします。一方で、頭の方は、考えるより先に疲れが来てしまうので、なかなか成長しません。

アクティブラーニング系なら、時間がゆっくり流れるので、いろんな考え方、いろんな方法をみんなで共有できます。確認しながら細かな動作を行う事で、バドミントンだけでなく、人体そのものなどにも興味が膨らみます。好奇心がバドミントンから育ちます。ただし、バドミントン自体の運動量は少ないので習得には時間がかかります。

結果をそろそろ出していきたい高学年、じっくり取り組める低学年とで、どちらを主体にするかを切り分けるのは、成長の時間軸で見ると、理にかなっているのですが、低学年でも結果を出したいと思う保護者とは、擦り合せが必要かなと感じます。

私個人としては、高学年であろうが低学年であろうが、アクティブラーニングの時間はしっかり確保してあげたいと思っています。バドミントンだけでなく成長の種となる好奇心を育ててあげる事が、子供の時期の重要なものだと考えているからです。

私個人が、ぬるすぎる、甘すぎ、受け身すぎと思われても、体育館は私の成長の場でも、満足を得る場所でもなく、子供の貴重な成長の場だと思っているので、非効率さも受け入れていきたいなと思っています。人数も増えて、なかなか親の希望通りに練習が行われない事も多いかもしれませんが「教えてほしい」と純粋に子供が好奇心を示す環境を大事にしていきたいなと思います。

ちなみに、上級生もコーチ不在の時は、自分たちで考えて練習をしています。他の保護者からすると非効率で見ていられないと思う場面もまだまだあるのでしょうが、口は出さずに見守っています。もちろん、練習のお手伝いをお願いされたら率先して子供たちの好奇心に添って、課題を明確にし、解決策を伝えて、ガシガシ自分たちで練習できるようにサポートしています。

好奇心をもって聞いてくれる子供のキラキラした目が好きなんです。子供からチョコをもらうより、この姿を見せてもらえるが一番のプレゼントです。チョコも欲しいですけど(笑)

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