2016/07/15 運動音痴の下半身動作 バドミントンと運動連鎖

先日の練習の際に、少人数という事もあり不器用な彼女、お世辞にも運動神経は良いとは言えない彼女の特訓を行いました。フォームのどこに問題があるのか?これを細かく細かく観察し、そして修正作業を行ってみました。

すべてがぎこちなく思えるので、どこからテコ入れすべきか最初はいろいろ試してみたのですが、一番効果があったのが、下半身の使い方でした。下半身の運動連鎖が悲しいほど出来ていなかったのです。。どうしてもバドミントンを覚える際には、打つことから始まるため、まず上半身の使い方を習得します。そのため、運動神経の良くない子は、下半身の大切さを意識せず、進んでしまいがちなんだなと強く反省しました。

右利きである彼女の場合、膝の回転、そして、腰の回転と、この部分で、躓いていたのです。膝を内側に回転させていないため、上半身が半身になりにくい。腰の回転の際に、右側の腰の外側に重心が流れてしまい、回転のバネの力が逃げてしまう。そもそも腰を回転する動作がぎこちなく、右側の腰を前に出すように言っても、「えっ、どうすれば出るの?」と戸惑ってしまい、場合によっては左側が出てきたりする。

これではどんなに上半身でシャトルをしっかりとらえようとしても、力のあるショット、次のショットへつながる打った後の一歩は出てきません。そこで、ラケットを置いてもらい。鏡をみながら、下半身だけの素振り特訓に切り替えました。

1.左膝を内側に絞る。2.腰の右側を前に出す。を1,2、1,2と繰り返しました。最初はリズム良く出来なかったものの、ようやく「左膝をクルっ、右腰をグッ」っと形になって来ました。それでもまだまだ油断できない部分があるので、こんどはそこを意識させての下半身の特訓です。

1(補足).左膝を内側に絞る時に、膝だけを軸として回すのではなく、体のセンターラインを軸として回す意識。この時、左右や前後にブレないように。特に、腰が右外に出てしまう癖があるので、そこを我慢。外に逃げると軸がぶれてしまうため上手く回転動作が連鎖しない。結果的に、上半身へ下半身の力が途切れてしまい上半身の力だけで打つことになる。

こんな事をひたすらひたすら練習しました。なかなかコツをつかむのが難しかったようですが、それでも一歩前進したかなと思います。その後、半面でクリアを打つ練習の際には、徐々に連鎖した動きが出来る事が増えてきました。まだまだ試合中には昔の動きに戻ってしまうようですが、癖なので時間が必要かなと思います。

彼女に教えると、こちらが勉強になる。いろんな子がいますからね。うちの長男坊も似たような運動神経なので、ジュニアと家庭双方で、バドミントン以前の問題部分もクリアしていきたいなと思います。教えれば教えるほど、運動の奥深さを感じる毎日です。

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