2016/06/24 セットする手の上下動 ダブルスのサービスフォルト

先日の練習の際に、ダブルス組から質問を受けました。ダブルスのショートサーブのフォルトかどうかです。これはどうですか?これは?と自分の動きのどこがフォルトなのかを確かめたかったようです。アバブザウエストはジュニアの試合ではあまり取られる事はありませんが、TOPレベルになってくると最も試合で取られるフォルトではあります。

あまり気にしても仕方がないので、回避策だけ伝えてあげました。「シャトルを持つ方の手を打つ際に上げない。」です。ウエスト位置は人それぞれ異なる事もあり、なかなか「位置」という考えだけでは審判も取りにくいものです。もちろんあからさまに高い場合は、フォルトになるでしょうが、それはその試合以前にも注意を受けているはずですので、修正済みの事が多いです。

いきなりその試合のそのサーブだけがフォルトになるのは、ギリギリの高さでシャトルを静止させておいて、打つ瞬間にそれより上がった場合がほとんどです。ですから「シャトルをセットした位置からシャトルを上に動かさない」だけを注意しておけば殆どフォルトを取られる事は無いのです。

ショートサービスで構え、ロングサーブを打つ時のみに審判の目が厳しくなる。審判の基準は絶対的なものである必要はあるのですが、そこは人間です。確固たる説明がしやすい動きがある場合に、フォルトと言いやすいのです。それがセットしたシャトルの持ち手の動きの上下動なのです。打つ瞬間、シャトルを持つ手がウエストより上にあがり、ヒット時にはウエストより上になっています。と明確に言いやすいんですね。

サービスの規約を文面だけでとらえてしまうと、ルールは難しく感じます。しかし、審判員の心理まで考えると、回避策はシンプルになるんですね。仮に、フォルトを取られたとしても、シンプルな回避策を知っていれば、その場で怒ることなく焦ることなく改善できます。

ジュニアの子供たちは、たった一つのチャチャで流れを失ってしまう事も多いです。こういったもったいない負け方が繰り返されないように、教える側は、ルールを文面ではなく、シンプルな身体動作として伝えてあげておくことも忘れてはいけないのかなと感じました。

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