2016/04/18 モヤっとしたミス。ネットに届かない原因。 バドミントンと重心

ABC予選出場のためランキング外の女の子たちが壮絶な戦いを見せてくれました。その姿は、予選本戦以上に真剣みのある試合ばかりでした。勝っても負けても彼女たちからはやりきったような感じが出ていたのが印象的でした。

そんな中、一人のポテンシャルの高い女の子の試合をみて感じたことを今日はメモしておきます。ぎりぎり予選の枠には入れた事もあり、本人はホッとしたことでしょうが、課題は山積みです。走力もある、パワーもある彼女にはまだまだすぐに改善できる伸びしろが他の子以上に多いと感じてます。

彼女は、一見フットワークもしっかり出来ていて、フルコートをカバーできているのですが、ときどき不安定なショットが出てしまいます。ほとんど同じ入り方、同じ打ち方なのに、ショットのミスが出たり出なかったりします。フォームの改善、ヒットポイントの改善なども必要とは思うのですがここにメスをいれるのは、時間がかかるので、今できているレベルの事をしっかり精度をあげるにはどうすれば良いのか、問題の本質を探ってみました。彼女がミスをしない時、ミスをする時、この二つを比べながらです。

すると、彼女がミスをする場合には、重心が高くなってしまっていることに気が付きました。一見、同じように打っていても重心が浮いてしまっている分、シャトルに力が乗らずに、ヘアピンではショートしネットを超えない。スマッシュでは腰が高いためその補正を瞬間的に膝をまげて対応するため打点がさがりネットにかかる。こんな感じになっていました。

根本原因は、重心の上下動が激しいことです。特に、腰が高い状態になってしまう事が多いのです。低い重心を保ち、上下動を極力抑える。こんなフットワークを意識しないと、「あれ?入らない。」「あれ?またネットを超えない」と、モヤっとしたミスが続いてしまうことになりかねません。

幸い彼女は小手先のミスは少ないのでこれで一歩前進できるかなと感じます。おそらくこれを改善すれば、ヘアピンやバックハンド側のスマッシュリターンも安定してくるかなと思います。この二つのミスだけで相手に10点くらい上げていましたからね。また一緒に練習するのが楽しみです。

重心が低ければ今まで以上に膝の力も活用できるので、別の部分でも進化をしてくれたらうれしいです。ここは願望です。きっとやってくれると思ってます。

バドミントン旅行が出来る宿