2016/03/15 手首と肩と回転軸が課題 バドミントンの初心者

昨日も長男の素振りを見てあげました。一昨日に伝えた素振りがまだまだ安定しないので、どこに問題があるのかを探ってみました。フォア側のスマッシュの素振りなのですが、長男の素振りには3つ問題がある事がわかりました。

1つ目は、手首の引き方。2つ目が肩甲骨の使い方。3つ目が回転軸です。しっかりこの3つが整ったときには、きれいでスピードに乗った素振りが出来るのですが、1つでも崩れると不安定な振りになってしまっていました。

1つ目の手首の引き方ですが、まず手首を回転させていないというそもそもの話でした。今では体温計は電子化されてしまいましたが、昔の水銀の体温計は、体温計を振って示された温度をさげる必要がありましたよね。この体温計を振るように手首を回転させるんだよと。

ラケットを引く際に手首を反時計回りに回転させ、打つ時には、時計回りに回転させる。特に手首の引きが十分にされていないとインパクトの際にラケットヘッドが走りません。このところを手首だけの素振りで徹底してみました。体温計を振るようにと。

2つ目の肩甲骨の使い方については、自分の両肩の線上にいつも肘があることが重要だと伝えました。長男の場合は、ラケットを引く際には、肘が両肩の後ろに、打つ際には肘の位置が両肩の前に行ってしまっていました。引きすぎて肩が回らない。出しすぎて肩が回らない。こんな感じでした。

肩の骨が十分に回転させるためには、肩甲骨を開いた状態を保つ必要があるのですが、肘の位置によって、肩甲骨が狭まってしまい窮屈な素振りとなっていました。肘は両肩のライン上。スマッシュの際には、半身になるんだから両肩の線上でも前にくるでしょ。と言ったら納得してくれました。

未経験者や初心者は、バドミントンで大切な横回転を使うことを知らないので、息子と同じように、肘を前に出し、縦回転でシャトルをとらえようとしてしまいますが、これがまだ残っていました。窮屈な素振りに見えるのは、肩甲骨が窮屈だからだったんです。

3つ目の回転軸は、自分がコマになったと思えば、軸の大切さがわかるよねと伝えました。軸がふらつくから横の回転がぶらつくんだよと。ラケットをもった方の足の親指の付け根からかかとに重心を載せて、利き手の方の目と肩、腰、膝、足裏を一本の棒と見立ててコマになってごらんといったら随分と安定しました。

それでも中々安定しないのは、体幹が弱いからだなと感じたので、軸の方の足一本で素振りをするように言ってみました。一本足で素振りをして本当に自分がコマになったつもりで振ってもらうと、しっかり回転のイメージが出来上がったようで、両足をついても軸を意識することが出来るようになってきました。

最後に3つすべてを意識して素振りをしてもらうと、力みの抜けたしっかりとしたフォームで素振りが安定するようになっていました。それを見ていた弟も、「なんか急に強くなったように見える。」と言っていました。まだまだ素振りの段階で実際にシャトルを打っていないのですが、本人に課題を伝えたので勝手に練習すると思います。

足首の回転、膝の回転、腰の回転、肩の回転、肘の回転、手首の回転が、回転軸への連鎖となりシャトルに力が宿ります。その中でも、初心者は、手首、肩(肘の位置)、回転軸に大きな問題があることが多いです。言葉にすると長くなりますが、絵で書けば一発で伝えられます。

バドミントン旅行が出来る宿